2017/09/19
私の好きなNHKテレビ番組、『プロフェッショナル・仕事の流儀』に、生花店店主:東信(あずま・まこと)さんが出演していました。お花屋さんなのに、お店に花は1本もありません。注文を受けてから、お客様の要望に合わせた花飾りを作るため、その都度、お花を仕入れるので、1本も無駄にしないで使い切ることができるのです。
かつて、ふつうのお花屋さんの店長を任されていた頃、経営のことを考えて古い花から売ろうとしたり、売れ残った花を捨ててしまうのが嫌になり、今のやり方のお店を始めたとのこと。
そこで、彼が言っていたこと。「殺して、生かす」。つまり、根の生えた(生きている)植物の花を切り取って(殺して)、それを綺麗に飾りつける(生かす)、という意味だと思います。
私達も、知らず知らずに同じことをしていますね。野菜を採って(殺して)食べ、魚を捕って(殺して)食べています。ふだんは当たり前すぎて何とも思っていないかもしれませんが。
では、それらの食べ物を「生かす」とはどういうことでしょうか?まずは、しっかり味わって残さず食べること。そして、私たちの血や肉として生まれ変わり、私達が日々頑張ることで「生かされていく」のではないでしょうか?
私達のために命を差し出したすべてのものに感謝しながら、しっかり生きていきましょう。